先日、NHKのこども番組「あおきいろ」の番組の一環として行われた鑑賞プログラムのファシリテーションサポートとして、AITのディア ミースタッフが参加しました。
今回、ディア ミーが2022年からアトリエ・エーとオランダのミュージアム・オブ・マインドと協働して実施している「CAT」プロジェクトの「インスピレーション・ツアー」からのご縁でお声がけいただきました。
当日、参加したのはNHKのSDGsこどもユニット「ミドリーズ」と、ダウン症や自閉症の子どもたちを中心とした絵画教室アトリエ・エーのメンバー。
AITの藤井理花と堀内奈穂子、アトリエ・エーの赤荻徹さん、そして、
ディアミーの鑑賞プログラムの心強いファシリテーターの西田友子さんが一緒に鑑賞しました。
訪問先は、上野の東京都美術館にて開催中の「マティス展」。
前半は子どもたちと一緒に美術館を鑑賞し、後半は、そのインスピレーションから切り絵の創作を行うワークショップが行われました。
作品を観て自由に語り合う鑑賞の時間では、マティスの色彩豊かな作品を前に子どもたちそれぞれ想像力あふれる言葉や世界観がひろがりました。
切り絵の創作では、美術館で見た好きなモチーフを取り入れたり、
自分の好きな海の生き物や、地球環境のこと、色から連想する風景など
個性豊かで、ユニークな作品が完成しました。
沢山の作品表現に触れ、それぞれの心の中になにかが残ってくれるといいですね。
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「あおきいろ」(1分版)放送日は、以下の通りです。
6月5日(月)Eテレ 18:24(初回放送)
6月12日(月)Eテレ 18:24
6月19日(月)Eテレ 18:24
6月26日(月)Eテレ 18:24
放送から1週間は、NHK+(NHKプラス<https://plus.nhk.jp/>)でご覧いただくことも可能です。
1分間のダイジェスト映像を、ぜひご覧ください。
▪️NHK「あおきいろ」番組 公式ウェブサイト
https://www.nhk.or.jp/irotoridori/aokiiro/
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ディアミーでは、今年度もアトリエ・エーとオランダのミュージアム・マインドと共にプログラムを実施予定です。詳細はこちらよりご覧ください。
https://cat.a-i-t.net/
AITの新プロジェクト「コレクティヴ・アメイズメンツ・トゥループ[CAT]」のウェブサイトを公開しました。https://cat.a-i-t.net/
[CAT]は、多様な特性のある子どもや若者、大人の伴走者が互いに好奇心を持って出会い、表現の場をともにつくりだしていくことを目的とした活動です。
AITで発足した「ディア ミー」と、ダウン症、自閉症の子どもたちを中心とした絵の教室「アトリエ・エー」、オランダで心をテーマにアウトサイダーアートや市民をつなぐ「ミュージアム・オブ・マインド」、3者のコラボレーションによるアートプロジェクト。
今後この3者で協働し、アートを通じたワークショップやスタディセッションなどのプログラムを展開していく予定です。「コレクティヴ・アメイズメンツ」は、集団で体験する驚き、「トゥループ」は、一人ひとり独立した表現者たちの集まりを意味します。
ウェブサイトでは、2022年度に、東京国立近代美術館「MOMATプログラム」で実施したインスピレーション・ツアー(鑑賞ツアー)の様子や、ツアーに参加した子どもたちによる創作プログラムの様子を、子どもたちやファシリテーターのコメントを交え紹介。発見と驚きにあふれたページを、ぜひお読みください!
「コレクティヴ・アメイズメンツ・トゥループ[CAT]」
主催:文化庁、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
協働団体:アトリエ・エー ミュージアム・オブ・マインド
dear Meでは、ケアの視点からアートを考え、さまざまな実践や対話を重ねています。日常でのマスク姿が当たり前となったいま、大人だけでなく、子どもたちの心と身体にどのような変化が起きているのでしょうか。
日々、人々のメンタルヘルスを診ている精神科医であり、ファシリテーターとして初期からプロジェクトを眺めてきたローツェさんによる、「コロナ禍とアート」をテーマにしたミニコラムを公開しました。
5/14(土)に、認定NPO法人キッズドアさんとdear Meプロジェクトとのコラボレーションで、サウンドワークショップ「見えない世界を聴いてみよう| Listen to the world invisible」を開催しました。
ゲストは、音をテーマに作品をつくる、アーティストの上村洋一さん。北海道・知床や、北欧の国などを訪れ、流氷の音や自然の音をリサーチしたり、フィールドレコーディングをしながら、制作をしています。
当日は、さまざまな国にルーツを持つ、小学3年生から高校1年生の15人の子どもたちが参加してくれました。
ワークショップでは、やさしいにほんごで、子どもたちにわかるように、アートの思考の自由さや、アーティストの考えを紹介しました。流氷のできる仕組みや、環境についてクイズを交えて紹介したあと、いよいよ音集めと実験の時間!
今回、ローランド株式会社の協力により、一人ずつバイノーラルマイクとレコーダーを手に公園に行き、水の音や、砂を触る音、遊具や木に触れる音など、それぞれ思い思いに音を集める姿が印象的でした。
バイノーラルマイクは、イヤホンとマイクが一体型になっているローランドさんの特別な機械。自分の周辺の360°の音が立体的に聴こえて、その音を聴きながら録音することができます。葉っぱの揺れるささやかな音が、大きく聴こえてきたり、普段とは違う音の体験が広がります。
公園から戻ったら、鍋に入れたドライアイスに子どもたちが炭酸水を注ぎ、変化する不思議な音を水中マイクを通して聴いたり、上村さんのリサーチ先で録音された流氷の音や、海外の原住民の唄などを聴いて、感想を共有しました。
軋む氷の音に、「なんか、動物の鳴き声みたい」
「ぞうみたい!」「きつね?」
色々な声が上がりました。
公園で録音した子どもたちの音源は、希望した数名の子がみんなに音を聴かせてくれました。そして、それぞれ工夫したことや、発見したことを教えてくれました。
いつも子どもたちに寄り添うキッズドアのスタッフからは、「勉強」というモードではない、自由な雰囲気の中で一緒に時間を分かち合えたことで、子どもたちの可能性が引き出されていた、というコメントもありました。
AITでは今後も、アーティストや企業、子どもの専門家との協働を通して、子どもや大人がアートの表現を通して新たな学びや表現を発見する場を創出していきます。
当日のワークショップの様子や、子どもたちの音や声を集めたミニレポートは、追って公開予定です。どうぞお楽しみに!
主催:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
企画:dear Me
協力:認定NPO法人キッズドア
助成:キリン福祉財団「キリン・地域のちから応援事業」
寄付:資生堂花椿基金カメリアファンド
機材協力:ローランド株式会社
Photo by Yukiko Koshima
1/29(土) のオンライン・トーク「さまざまな子どもたちと、アートの教えない学び」にdear Meがゲスト参加します。(参加無料、要申し込み)
児童養護施設二葉むさしが丘学園(東京都小平市)が主催する、地域にひらいた学びと交流の場「オープンカフェふたば」は、毎回多彩なゲストを迎え、分野を超えてさまざまな視点から社会を見つめ、参加者との意見交換や交流を生み出しています。
1月29日(土)の「オープンカフェふたば」では、アートの考えや表現をつうじて、子どもたちが社会とのつながりや世界のひろがりを実感できる機会をつくるNPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]dear Meの実践をご紹介します。
社会課題や困難な状況に、アートや表現はどのような変化をもたらす可能性があるのでしょうか。アートや実験的な教育をめぐる国内外の事例や子どもとケアの歴史を参照しながら、これまでdear Meプロジェクトで行ってきた活動を振り返ります。
後半は、二葉むさしが丘学園の職員とともに、実際のワークショップでの現場の生の声や子どもたちの変化、様子についてもご紹介します。お誘い合わせの上、みなさんのご参加をお待ちしています。
日時|2022年1月29日(土)14:00 – 16:00
*コロナウイルス感染症拡大の影響により、延期となりました。予約いただいた方々にはむさしが丘学園より、個別にご連絡させていただきます。
会場|オンライン(Zoom)(+会場参加枠あり)
参加費|無料
スピーカー|堀内奈穂子(AIT dear Meディレクター)、藤井理花(AIT)
お申し込み・お問い合わせはこちら(担当:二葉むさしが丘学園 竹村)|