さまざまな環境下にある子どもや若者が、伴走する大人と一緒に、美術館や博物館、劇場や映画館などにお出かけします。アート作品や表現を目の前で鑑賞し、その体験によって感じたことを言葉にしたり意見を交換することで、想像する力や考えを人に伝える力を育てます。
じっくりと作品や表現に向き合うことを通して、多様な価値観に触れ、新しい自分や今まで知らなかった世界に出合うきっかけをつくります。
国内外のアーティストや教育の専門家によるワークショップを行います。手や頭、身体を動かしたり、さまざまな創造活動の中で「体験すること」「思考すること」「表現すること」を通して子どもたちの創造力を刺激し、ひとりひとりが表現活動を楽しむ場をつくります。同時に、アーティストにとっても子どもとの関わりから新しい考えや視点が生まれるなど、相互に刺激し合う関係を大切にしています。
子どもたちの表現を取り入れた遊び心溢れるデザインや、子どもたちの身近な環境での作品展示など、日常にアートを取り入れるアイディアを展開します。アーティストの作品や、ワークショップで生まれた表現を施設や公共空間に設置したり、子どもとアーティストやデザイナーが恊働したグッズを制作するなど、目に見えるかたちで子どもたちの表現や発想を広げていきます。また、グッズや作品を購入することで、子どもたちをさまざまな形でサポートする新しい応援のカタチを作っていきます。
dear Meプロジェクトから生まれたグッズや作品はこちらでご紹介しています。
アーティストや教育の専門家、福祉施設職員やボランティアスタッフなど、立場や分野を超えた人たちが集い意見を交換しながら、共に学び合える場をつくります。例えば、社会的養護を経験した方々や、若者の自立支援のために活動する人たちと協働して、より良い社会づくりについて語り合うラウンドテーブルやシンポジウムを開催するなど、当事者の声を世の中に広く届けるための方法や、多分野の人同士の学びの場づくりとその可能性について探ります。
また、AITのレジデンス(海外アーティスト・研究者招聘プログラム)や2001年より開講している現代アートの学校MADと連携し、海外のアーティストや研究者と一緒にプログラムを実施します。
dear Meによるワークショップの様子や子どもたちがつくった作品、アーティストや専門家との対話など、活動記録やインタビューを随時公開していきます。子どもたちひとりひとりが持つ可能性や想像力、子どもとの関わりを通して大人がともに成長する様子が見られるほか、社会の課題に向き合うさまざまな活動をしている人たちの取り組みも紹介します。だれもがアクセスして学びを深めることができるdear Meのアーカイヴスです。
これまで実施してきたプログラムのレポートやコラムはこちらからご覧ください。