驚きをともに体験する「Collective Amazements Troupe」インスピレーション・ツアー Photo by Isamu Sakamoto

海外ルーツの子どもたちとのサウンド・ワークショップ Photo by Yukiko Koshima

お出かけ鑑賞プログラム 森美術館「塩田千春展:魂がふるえる」 Photo by Yukiko Koshima

スウェーデンのアーティストの絵本を読んで、オリジナルのモンスターを考えよう!

ワークショップ「Translating Cities」2017、エヴァ・マスターマン + ジャクソン・スプラーグ(2016年度 AITレジデンス・アーティスト)Photo by Yukiko Koshima

占部 史人《Land flowing with Honey》2016  Courtesy: Artist and Gallery SIDE2

Peter McDonald《The Sun》2007-2009 acrylic gouache on canvas

川村亘平斎とAFRAによる影絵と音楽のワークショップ・パフォーマンス

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dear Me(ディアミー)とは、
NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]による、
さまざまなバックグラウンドを持つ子どもたちとアーティストの表現との出会いを通じて、夢や未来を描きやすい社会づくりを考える、現代アートの考えを軸にした子どもたちと大人のための学びと創造のプロジェクトです。

ToolsforChildrenandArtistsLearning アートの体験を通じて、
子どもたちの豊かな学びとつながりを増やし、
誰もがよりよく生きられる社会について考えます。

dear Meでは、さまざまなバックグラウンドを持つ子どもたちやユースに向けて、アートの体験を通じてそれぞれが持つ「想像力」や「自己表現」を引き出しながら、豊かな学びとつながりを増やします。アートには決まった答えがなく、自分の思ったことや見つけたことを自由に感じることで、新しい世界の扉を開けるきっかけが生まれます。 子どもたちが「未知のもの」や「わからないもの」と出合い、対話をすることで、想像力を生みだす種になったり、世の中をみる視点がほんのちょっと変わったり、世界がひろがる可能性をもっています。そして、子どもたちとの関わりからアーティストが刺激を受けたり、子どもと大人が協働しながら創造性を発揮できる場を目指します。

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また、さまざまな実践と並行しながら、アーティストや専門家、伴走者など、異分野の人々が集まりともに学ぶ場をつくり、誰もが生きやすい社会づくりへのヒントを探ります。アートでなにができるかを考えたい方や、子どもたちと一緒によりよい社会をつくりたい方に向けた、ケアとアートの未来を考えるプロジェクトです。

子どもたちと、かつて子どもだったひとたちへ
「遠い」を「近い」に
遠い国のお話だと思っていたことが、実はとても近かった、
世の中、そんなことがたびたびあります。

いま、いろいろな「生きづらさ」を抱えているひとたちがいます。
多くの人が「あたりまえ」と思っていることが、そうではないことも。
そんなひとたちの声は、奥深くにかくれていることがあります。
もしかしたら、悩んでいるのはとなりのあの子かもしれないし、家族のひとりかもしれない。

時にアートは、私たちにまだ見ぬ未来や、これまで知らなかった世界を想像させてくれます。
そこでは、今の常識が常識ではないこともあるかもしれません。
アーティストたちは「あたりまえ」になってしまった考えを作りかえたり壊したりして、
新しい考え方を探してきました。

みなさんは、わからないものと出会ったとき、何を感じて何を思うでしょうか。
答えはひとつでなくてもいいし、正解なんて気にしなくていい。
もやもやしていたことや、心にひっかかっていたことを、
たまには掘り起こしてじっくり向き合ってみるのもいいかもしれません。

なんでそう思うんだろう?どうして気になるのかな。
わからないことをわからないまま、感じてみる。

それを誰かと話してみてもいい。
そこから、いままで知らなかった、新しい「わたし」を発見するかもしれません。

そして、いつもよりちょっとだけ想像を広げてみて、
「遠い」ことを「近い」こととして考えてみたり、「じぶんごと」をふやしていくことが、
みんなが住みやすい世の中への第一歩なのかもしれません。
「他人ごと」を「じぶんごと」にしていこう

とおい国のお話だと思っていたことが、実はとても近かった、
世の中、そんなことがたびたびあります。
世界や、すべてのできごとは遠かれ近かれつながっていて、ひとつでもバランスを崩したら、そのまわりはいびつなかたちになってしまう。
そうやって、わたしたちは暮らしています。

いま、いろいろな「生きづらさ」を抱えているひとたちがいます。
多くの人が「あたりまえ」と思っていることが「あたりまえ」ではないひとたちも。
そんなひとたちの声は、奥深くにかくれていることがあります。
もしかしたら、悩んでいるのはとなりのあの子かもしれないし、友達や家族のひとりかもしれない。時にアートは、私たちにまだ見ぬ未来や、これまで知らなかった世界を想像させてくれます。
そこでは、今の常識が常識ではないこともあるかもしれません。
アーティストたちは「あたりまえ」になってしまった考えを作り替えたり壊したりして、新しい考え方を探してきました。
いつもよりちょっとだけ想像を広げてみて、どう「じぶんごと」をふやしていけるかが、みんなが住みやすい世の中への第一歩なのかもしれません。

子どもたちが、未知のものに出合うきっかけを

「アート」と聞くと、むずかしくてよくわからないという人もいるかもしれません。
でも、アートには決まりきった「答え」はありません。
自分の思ったことや見つけたことを自由に感じ、作った人のあたまの中を探検し、未知の世界の扉を開けるようなもの。
子どもたちが、そんな「未知のもの」や「わからないもの」と出合い、対話をすることで、想像力をうみだす種になったり、世の中をみる視点がほんのちょっと変わったり、世界がひろがる可能性をもっています。 そんなアートになにができるかを一緒に考えたいひとや、子どもたちと一緒によりよい社会をつくりたい方に向けた、ラーニングプロジェクトです。

届きにくいところに「アート」や「表現」を

アートや表現は、時に困難とされる状況に変化をもたらすことがあります。
たとえば、ニューヨークの美術館MoMAで行ったプロジェクトでは、アルツハイマー病の患者さんとご家族が一緒に美術館に行き、目の前の作品について見つけたことを話し合うアプローチがあります。 作品から読み取れる物語やかたち、色について一緒に考えることで、お互いの思いを交換でき、新しい関係性を生み出します。
そうすると、いつの間にか「介護する側/される側」の垣根がなくなり、作品からは無限の意味が生まれます。アートは時に装置となり、色々な境界線をなくすこともあるのです。
それは、自分ではない誰かが見ている世界を知る機会にもなります。
なんらかの事情で、アートや表現に触れる機会のすくないところにこそ、アートが寄り添う意味があるのかもしれません。

いろいろな「じぶん」に出会う時間を

子どもの頃の「わたし」。
今日の「わたし」、未来の「わたし」。
私のなかの「わたし」。
誰かとの関わりのなかの「わたし」。
どんな「じぶん」も、その時の大切な「わたし」です。
アートに触れたり、みんなと一緒に表現やおはなしをしてみたり。
いま、思うことを素直に受けとめてあげて、時には一息ついて、「じぶん」を褒めてあげませんか?

「じぶん」の声をきいてみよう

egghug うまれたところや、過ごしてきた環境や経験によって、たとえ同じきょうだいでもひとりひとり異なる価値観をもっています。
全くおなじひとはひとりもいません。
「みんながちがう」ことをみとめ合い、それぞれの「ちがい」や「差」を知ったり、「好き」や「きらい」をみつけて、もっと「じぶん」の声に耳をすませてみましょう。
そこから想像力を広げてみると、自分以外にも、遠くにいる人や、会ったことがない誰か、そしてもしかしたら、知っているつもりになっている身近な人にも耳を傾けることにもつながるかもしれません。

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dear Meから生まれた
国内外のネットワーク

  • すべての方
  • アーティスト・表現者
  • キュレーター・研究者
  • 企業・団体
  • その他
  • ローリー・ピルグリム
    アーティスト (イギリス出身)
    2016年度AITレジデンス・アーティスト。オランダ・モンドリアン財団を通じて招聘。2017年3月に開催したIFCA x AIT ラウンドテーブル「Kids & Youth / Art / Society」に参加、アメリカの社会的養護出身の若者や当事者支援団体とのディスカッションで、自身の活動を紹介。
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  • 占部 史人
    アーティスト
    島々の神話を元にしたワークショップ「空とカタツムリ」を星美ホームの子どもたちと2017年3月に実施。創世神話を朗読し、その世界観を絵画や彫刻で表現。その経験から想を得て、新作のドローイングシリーズ作品を制作・発表した。
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  • エヴァ・マスターマン
    アーティスト(イギリス出身)
    2016年度AITレジデンス・アーティスト。現代陶芸の分野で活動。英国カムデンアーツセンターを通じて招聘、東京に2ヶ月滞在した。「CLAY / PLAY」をテーマに創作ワークショップ「Translating Cities―街の翻訳」をジャクソン・スプラーグと共に2017年3月に開催。
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  • ジャクソン・スプラーグ
    アーティスト(イギリス出身)
    2016年度AITレジデンス・アーティスト。現代陶芸の分野で活動。英国カムデンアーツセンターを通じて招聘、東京に2ヶ月滞在した。「CLAY / PLAY」をテーマに創作ワークショップ「Translating Cities―街の翻訳」をエヴァ・マスターマンと共に2017年3月に開催。
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  • ひらのりょう
    アニメーション作家
    FOGHORN所属 アニメーション作家。ワークショップ「みんなの絵を動かして、アニメーションをつくる 〜空想とリアルで遊んでみよう!」を2017年4月に二葉むさしが丘学園で開催。子どもたちの描いた絵と自身の絵を織り交ぜ、dear Meの紹介映像アニメーションパートを制作。
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  • KOSUGE 1-16
    美術家ユニット
    土谷 享と車田 智志乃によるユニット。2018年1月にdear Meとの協働で「どんどこ! 巨大紙相撲 星美場所」ワークショップを行った。AITが開講する現代アートの学校MAD 2018ゲスト講師としてレクチャー「アーティストと考える、子どもの遊び場づくり」を実施。
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  • ピーター・マクドナルド
    アーティスト(イギリス出身)
    イギリスを拠点に活動。デザイナーのÅbäke(アバケ)と一緒にdear Meのオリジナルプロダクトとして風呂敷とポストカードシリーズ《Celebrating the Future|未来にワクワクしよう》を製作。絵画作品はdear Meのウェブサイト上にも散りばめられている。
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  • 川村 亘平斎
    影絵師/音楽家
    影絵師 / 音楽家。2018年に二葉むさしが丘学園で影絵と音楽のワークショップを2回実施、成果発表としてパフォーマンス作品《二葉天狗とおおぐい海獣》を子どもたちと制作・発表。子どもの影絵キャラクターをモチーフにしたバティックをバリ島のろうけつ染め職人と製作。dear Meのオリジナルプロダクトの手ぬぐいを製作。
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  • AFRA
    ヒューマン・ビートボクサー
    ヒューマン・ビートボックス演奏者。2018年に二葉むさしが丘学園の子どもたちと川村亘平斎が制作した影絵と音楽のワークショップとパフォーマンス作品《二葉天狗とおおぐい海獣》にゲスト参加。即興の音とリズムでパフォーマンスの音楽や効果音を演出した。
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  • 前田ひさえ
    イラストレーター
    東京を拠点に活動するイラストレーター。dear Meのメインヴィジュアルのイラストを手がけたほか、子どもたちとアーティストのdear Me オリジナルステッカーの絵柄の作品に参加。
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  • 會本 久美子
    イラストレーター
    2016年に都内の児童養護施設にて、夏休みのデザインワークショップ「小さい魔法|ソーマトロープをつくろう」を開催。2018年に開催した福祉とアートのdear Meフェス!にて体験ワークショップも実施した。「小さい魔法 ~ソーマトロープづくりを体験してみよう~」
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  • 川本 尚毅
    N&R Foldings プロダクト・デザイナー
    2016年に都内の児童養護施設にて、夏休みのデザインワークショップ「ポリゴンの仕組みでダンボールペンギンをつくろう!」を開催。
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  • キャロライン・アシャントル
    アーティスト(フランス出身)
    2014年度AITレジデンス・アーティスト。英国カムデン・アーツセンターを通じて2015年に日本に滞在。子どもたちとアーティストのdear Me オリジナルステッカーの絵柄の作品に参加。
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  • 伊藤 史子
    デザイナー/アトリエリスタ
    イタリアのレッジョ・エミリア市でレッジョ・チルドレンにおけるアトリエリスタの実績を経て、コンセプチュアルデザイナーの視点から幼児教育に関わる。2017年にdear Meの夏休みデザイン企画として星美ホームの小学生を対象にデザインワークショップ「マスクを作って、メッセージを伝えてみよう!」を実施。
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  • 田村 友一郎
    アーティスト
    dear Meのコミッション作品として制作した《MJ》のインスタレーションを「六本木クロッシング2019展:つないでみる」(2019年、森美術館)で発表。本作品は児童養護施設 星美ホームにマイケル・ジャクソンが来日した時のエピソードとアポロ宇宙計画がベースになっている。
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  • クリストフ・リドケ
    アーティスト(ドイツ出身)
    2018年度AITレジデンス・アーティスト。ザクセン=アンハルト州芸術財団を通じて2ヶ月日本に滞在。滞在中に、言葉と音遊びのワークショップ「Ich bin ein Träumerー 僕は夢をみる」を実施。リドケが子どもたちとの関わりから想を得て作曲した音楽を発表。
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  • 大曽根 朝美
    アーティスト
    2018年にAITが行ったケアとアートの未来を考える「dear Meフェス!」参加作家。同イベントで開催した「こどもと一緒にてつがくセッション」では、子どもたちが触れられるソフト・スカルプチャー作品を提供。
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  • 和田 昌宏
    アーティスト
    2018年、オランダから招聘した精神医療とアートをつなぐフィフス・シーズン / ビューティフル・ディストレスと共にワークショップ「ヘンゼルとグレーテルと大きなサル」を実施。また、子どもと大人が一緒に遊べるオンラインツールとして絵本を制作。
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  • サラ・オアドゥ
    アーティスト(モロッコ出身)
    2018年度AITレジデンスアーティスト。文化庁の助成により約2ヶ月間日本に滞在。東北を訪れ、伝統工芸についてリサーチした。英語を楽しみながら学ぶKIDS DOORのプログラムにて、中高生を対象にモロッコや青森県の民芸やアートについて紹介し、アートの考えを話し合った。
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  • ナタリア・ヴァレンシア
    キュレーター
    2018年度AITレジデンスキュレーター。文化庁の助成により約2ヶ月間日本に滞在。英語を楽しみながら学ぶKIDS DOORのプログラムにて、中高生を対象にキュレーションについてや、アートの考えを話し合った。
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  • 滝沢 達史
    アーティスト
    不登校児や小学生とのアートや自然を通じた活動を行うアーティスト。2018年度に行ったアートや福祉関係者が参加したdear Meの勉強会(Learning Lab)にて活動や関心事について話した。
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  • ソフトシャドウズ
    アーティスト・コレクティヴ
    スコットランドのアーティスト・コレクティヴ。メンバーはエマ・ドーブ、小島 なお美、スーザン・クリスティー。2018年11月にAITにて「死」についてお茶とケーキで気軽に語り合うDeath Cafeのイベントを開催。
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  • KIGI
    デザイナー
    D-BROSやPASS THE BATON、流Qなど優しさと遊び心溢れるデザインでも知られる、植原亮輔、渡邉良重が率いるデザイン集団。dear Meのメインロゴとイメージヴィジュアルを手がけた。
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  • Åbäke
    デザイナーコレクティヴ
    イギリスを拠点に活動するデザイナーコレクティヴ。ピーター・マクドナルドと一緒にdear Meのオリジナルプロダクトとして風呂敷とポストカードシリーズ《Celebrating the Future|未来にワクワクしよう》を製作。
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  • アーロン・ランダール
    イラストレーター、アーティスト(スウェーデン出身)
    スウェーデン、ゴットランド島出身。スウェーデンの文化機関IASPISを通じて招聘した2019年度レジデンスアーティスト。自然環境や身の回りの動植物、昆虫研究にまつわるイラストレーションを多く手がける。2019年CINRA.NET主催『NEWTOWN 2019』内で開催された美術展『Precious Situation』で自身の絵本を使ったミニ・ワークショップを行った。
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  • エスター・フォセン
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  • 三原 聡一郎
    アーティスト
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  • 上村 洋一
    アーティスト
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  • 会田 大也
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  • 向谷地 生良
    浦河べてるの家/ソーシャルワーカー
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