On-Demand Lectures|ウェルビーイングを実装する。 海外で心の健康にアートが処方されるのはなぜ?「芸術から眺めるこども、こころ、まなび」

私たちの社会にある重要なトピックを取り上げ、アートのクリエイティブシンキングを通じて、難しい時代に適応する術を身につけることができるオンライン・ラーニングプログラム「TASプレミア」。

SDGsや人新世など、これからの時代に逃れることのできない世界的な課題をテーマにしている「崩壊の時代の芸術体験」コースに続き、新しく「芸術から眺めるこども、こころ、まなび」コースがスタートしました。ストレスフルな現代社会の中で、健やかなこころを持ち続けるためのアートの”効用”について、実験教育の歴史や福祉などの観点から多角的に深めます。

「芸術から眺めるこども、こころ、まなび」

Children’s garden, unidentified kindergarten, Los Angeles, ca.1900.

 

近年は「健康」をはかる指針として、ウェルビーイング(Well-being)という言葉が注目されています。単に健康であるというだけでなく、幸福で肉体的、精神的、社会的にも満たされた状態を表しており、WHOが出したレポートによると、ウェルビーイングには、芸術が重要な「処方せん」であり、近年海外ではアート鑑賞チケットを心身を健やかにするための治療の一環として処方する事例もあります。
 
2022年2月7日より公開中の新コース「芸術から眺めるこども、こころ、まなび」 のシリーズ1 では、子どもや多様な人々との芸術体験を考察しながら、この分野の基本知識や最新事例をたっぷり詰め込んだ6本の講座動画を公開しています。

詳しくはこちら▶︎ https://tas-premier.a-i-t.net/dearMe

 

シリーズ1「多様な人々とのまなびとこころ」で学べるキーワード

  • ・こどもの表現や考えに魅了されたポール・セザンヌやパブロ・ピカソ
  • ・多様な人々との芸術体験
  • ・アート処方の海外最新事例
  • ・精神医療とアート
  • ・幼児教育の歴史と芸術:ヨハン・ハインリッヒ・ペスタロッチと「直観教授法」

● シリーズ1で紹介する文献例:

  • ・『エミール、または教育について』ジャン=ジャック・ルソー(著)、今野一雄(訳)1986
  • ・『ゲルトルート教育法・シュタンツ便り』J.ペスタロッチー(著)前原寿、石橋哲成(訳)1987
  •  

● シリーズ1で紹介するニュース・レポート例:

  • ・世界保健機関(WHO)が発表した芸術と幸福度に関する報告書「What is the evidence on the role of the arts in improving health and well-being? A scoping review (2019)」
  • ・イギリスのアート、健康、幸福に関する超党派による2015-2017調査
      •  

レクチャータイトル

①イントロダクション:芸術・まなび・こころを考える
②こどもと大人の作品鑑賞とワークショップ 
③アート処方と多様な人々とのアートの体験
④精神医療とアートを考える
⑤幼児教育の歴史と芸術:ヨハン・ハインリッヒ・ペスタロッチと「直観教授法」
⑥幼児教育の歴史と芸術:マリア・モンテッソーリと宇宙教育

詳しくはこちら▶︎ https://tas-premier.a-i-t.net/dearMe

インストラクター:堀内 奈穂子(AITキュレーター / dear Meディレクター)
レクチャー数:6 [ 各20 – 30分 ]
使用言語:日本語

インストラクター
  • 堀内 奈穂子(AITキュレーター / dear Meディレクター)
    エジンバラ・カレッジ・オブ・アート現代美術論修士課程修了。2008年より、キュレーターとして国内外のレジデンス・プログラムや展覧会、シンポジウム、企業プログラムの企画に携わるほか、アートや福祉の考えを通した講座やワークショップ、シンポジウムを企画する。2016年よりAITが開始した、多様な子どもや若者、大人がともに考えるアートの学びプロジェクトdear Meのディレクターを務める。