ファッションやインテリアのプロダクトデザインなどを手がける、N&R Foldingsより、デザイナー川本 尚毅さんを迎えて、イギリス生まれのステンレス製折り紙「POLIGON(ポリゴン)」の仕組みを使い、《ダンボールでつくる ペンギン》にチャレンジしました。
POLIGON(ポリゴン)ってどんなもの?
ロンドン、横浜の両都市をベースに活動するN&R Foldingsは、日本の折り紙のような、2D-3Dを行き来するものづくり手法を取り入れたオリジナルプロダクトを手がけるデザインスタジオ。
今回、N&R Foldingsより、デザイナーの川本 尚毅さんを迎えて、イギリス生まれのステンレス製折り紙「POLIGON(ポリゴン)」の仕組みを使い、《ダンボールでつくる ペンギン》にチャレンジしました。
「ポリゴン」は、折り紙のように金属を折り曲げて組み立てる彫刻作品。川本さんが立ち上げたN&R Foldingsの共同設立者であるロドリゴ・ソロッサーノさんとマシュー・ホワイトさんが、ロイヤルカレッジ・オブ・アート大学院大学での出会いを経て共同作品として発表したものだそう。
今回、そうしたポリゴンの仕組みを生かして開発された、N&R Foldings特製のダンボールを使い、オリジナルのペンギンを組み立てます。
さあ、ペンギンをつくってみよう!
始まる前は、夏休みの子どもらしく、走り回って元気いっぱいの子どもたちでしたが、川本さんやスタッフと一緒に作り始めると、次第に子どもたちの集中力が高まり、コツコツと作り出しました。
基本の作り方を紹介したら、子どもたちが自分で考えながら組み立てられるよう寄り添いました。熱くなる器具を使う際は、やけどをしないよう大人が気をつけて手伝います。
組み立て作業が後半に差し掛かると、すすんで図鑑でペンギンの特徴を調べ、次のステップの色塗りの構想を練ったり、集中して完成に近づけていく様子も見られました。
組み立てが終わったら、想像をしながら好きな色を塗ったり、調べた図鑑でイワトビペンギンを探して特徴を見つけ、素材を工夫しながらパーツや羽根をつけたり、オリジナルアイディアを取り入れたペンギンたちが出来上がりました。
時間切れで色塗りが間に合わず悔しそうにしていた子は、部屋で続きを完成させる、と意気込みを見せてくれました。最後は、子どもたちがペンギンを並べて、記念撮影。
ホームの職員さんから後日、子どもが、自分で制作した大きなペンギンを部屋に飾りたい!という声があり、よほど気に入った様子で自慢げに話してくれたことを聞かせてくれました。
「ダンボールでペンギンを作ろう!ペンギンわくわくワークショップ」
ゲスト:川本 尚毅 (N&R Foldingsデザイナー)
実施日:2016年8月27日(日) 13:30 ~ 15:30
会場:児童養護施設 星美ホーム サローネ
助成:日本財団
協力:星美ホーム、星の子キッズ(ボランティア) 、N&R Foldings (永田 美樹、東谷 俊哉)
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川本 尚毅 (N&R Foldingsデザイナー)東京で環境デザインを学んだ後、ロンドンに渡り、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート、インペリアル·カレッジ両大学で工業デザイン工学の修士号を取得。横浜に拠点をおき、(株)NandR FoldingsJapanを立ち上げ活動中。代表作に、ロイヤル・カレッジ・オブアートでの卒業制作であるORISHIKIシリーズ、BAOBAOイッセイミヤケとのコラボレーションシリーズDistortionがある。現代美術アーティストsputniko! や、清川あさみとのプロジェクトにも携わる。naokikwamoto.com
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N&R foldingsロドリゴ・ソロッサーノと川本尚毅の2人組によってロンドンと横浜の両都市をベースとして設立されたデザインスタジオ。折り紙など平面を立体にする様な日本の文化と、最新のデジタルなものづくりの手法を組み合わせ、2Dと3Dを自由に行き来する新しい手法で暮らしをより豊かにする様々なソリューションを生み出すリソース作りに取り組んでいる。