Report Kosuge1-16 による「どんどこ!巨大紙相撲星美場所」ワークショップ

(日本語) 子どもたちが作った行司の衣装   Photo by Yukiko Koshima
(日本語) 子どもたちが作った行司の衣装   Photo by Yukiko Koshima

(日本語) dear Meでは、高知県在住の美術家ユニットKOSUGE1-16により全国各地で行われている『どんどこ!巨大紙相撲』 ワークショップを星美ホームで行いました。今回、ポスターを見て集まってくれた小学生たちが参加し、熱気あふれるイベントになりました。

 

 

(日本語) スタッフあとがき

(日本語) 当日、朝から土谷さんと一緒に土俵のベニヤ板を電動ドリルを使って組み立てていると、その音に興味を示した小学生の男子たちがやってきて、「手伝わせて!」と、板を支える子や機械の使い方を習いながら組み立ててくれる子たちがいました。また、ワークショップ後の片付けも最後まで子どもたち自ら、ほうきとチリトリを手に、もう大丈夫だよ、と言っても最後まで手伝ってくれた、たくさんの勇敢な子どもたちがいました。
子どもと大人が全力でぶつかり合って、みんないい表情をしていたのが印象的でした。

(日本語) AIT スタッフ

(日本語)  土谷さんと一緒に土俵を組み立てている途中に子どもたち数名が集まってきて、ボルトを締める作業などを手伝ってくれたのが可愛くて、こういったちょっとした作業を手伝うことも、子どもには良い経験になるし、本番でも盛り上がれるのかなと感じました。
 力士作りでは小学生女子3人の班のサポートで、リラックマ関を制作。途中、リラックマの色の大部分を占める茶色のポスカ(水性インク)がほとんどないことが発覚。私はすぐに他の色で塗ることを提案しましたが、子どもたちはどうしてもこの茶色でなければならないといいます。ポスカを何度も振って、絞り出た少量のインクを手で伸ばして塗っていきました。「水持ってきて!」「このインクを伸ばして!」子どもたちがどんどん思いついたアイディアで大人にも指示を出していたのも心強かったです。最終的には全体を塗り潰すことは出来ませんでしたが、子どもたちの諦めない姿勢と熱意には心を動かされました。
今まで何回かdear Meワークショップに参加しましたが、これまで以上に時間が短く感じたのは、子どもたちがイベントに集中しているからだと感じました。

(日本語) サポートスタッフ
(日本語) プロフィール
  • (日本語) 土谷 享(美術家ユニット KOSUGE1-16)
    (日本語) 土谷 享と車田 智志乃による美術家ユニット(2001年~)。アートが身近な場所で生活を豊かにしていく存 在となることを目的に、参加型の作品を通して、参加者同士あるいは作品と参加者の間に「もちつもたれつ」という関係をつくりだす活動を行っている。近年の主なプロジェクトとして、「みんなのきりこメリーゴーラウンド」(南三陸町 荒島パーク、2019)、「モチΩスクランブル」(高知県立美術館、2018)、「そーまのたらい展」(九州芸文館、2017)、「アッペトッペ=オガル・カタカナシ記念公園」(せんだいメディアテーク アートノー ドプロジェクト、2016~)、主な個展に「THE PLAYMAKERS」(mac birmingham、2012)、主なグループ展に「プレイヤーズ 遊びからはじまるアート展」(アーツ前橋、2014)、「こどものにわ」(東京都現代美術館、2010)、「あいちトリエンナーレ2010」、主なワークショッププログラムに「どんどこ!巨大紙相撲」 (日本各地、2006年~)などがある。http://kosuge1-16.com