Report [report] お出かけ鑑賞ワークショップ 「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ―」

コンラッド・ショウクロス《タイムピース》2013年、 展示風景「宇宙と芸術展」2016年、森美術館、Photo by Yukiko Koshima
コンラッド・ショウクロス《タイムピース》2013年、 展示風景「宇宙と芸術展」2016年、森美術館、Photo by Yukiko Koshima

dear Meでは、2016年12月18日(日)に六本木の森美術館にて、第一回お出かけ展覧会鑑賞ワークショップを開催しました。
鑑賞ワークショップでは、子どもたちが作品を通してさまざまな表現やアーティストの考えに出会うことで多様な視点をともに学ぶこと、また、子どもたち自身が感じたことに対して「なぜ」と問いかけることにより、「想いや考えを言葉にして伝える」ことを促すことを目的としています。

 

 

STAFF VOICE

今回、自閉スペクトラム症の特性のある高校生も参加してくれました。絵を描くことが大好きだというその子をよく知る大人の方から、いつもは近所にいることが多く電車に乗って遠出をすることはほとんどないが、今回美術館に行くことを楽しみに参加してくれたそう。本人も、一年に一度の遠出だったと言います。そして、帰りも自然と小さい子たちと手を繋いだり、面倒を見ながらお姉さんのようにしていたことも、共同生活の中で変わっていったといい、以前はしなかったと言います。
展覧会では、一つ一つの作品の前でのおしゃべりにすっかり夢中になってしまい、時間配分がやや難しかった面もありましたが、美術館の皆さんの誘導でちょうど時間通りに終了。展望台にも立ち寄れました。子どものアンケートではみんな口々に、また行きたい!いろいろなものを見られてよかった、という声が聞けて、次回はさらに良いものにしたいと思いました。

AIT Staff

子どもたちが作品に入り込み「これはきっと〜だ」など、
どんどん自由に想像を広げていく姿はとても新鮮で、貴重な経験となりました。

Facilitator Staff
展覧会概要
  • 【森美術館「宇宙と芸術展」について】 ※ 展覧会公式ホームページより
    森美術館は、2016年7月30日(土)から2017年1月9日(月・祝)まで、「宇宙と芸術展」を開催します。宇宙は古来、人間にとって永遠の関心事であり、また信仰と研究の対象として、世界各地の芸術の中で表現され、多くの物語を生み出してきました。 本展では、隕石や化石、ダ・ヴィンチやガリレオ・ガリレイ等の歴史的な天文学資料、曼荼羅や日本最古のSF小説ともいえる「竹取物語」、そして現代アーティストによるインスタレーションや、宇宙開発の最前線に至るまで、古今東西ジャンルを超えた多様な出展物約200点を一挙公開。「人は宇宙をどう見てきたか?」、「宇宙という時空間」、「新しい生命観―宇宙人はいるのか?」、「宇宙旅行と人間の未来」の4つのセクションで構成し、未来に向かっての新たな宇宙観、人間観を提示することを試みます。会期 2016年7月30日(土)-2017年1月9日(月・祝) 会場 森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階) 主催 森美術館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社